【ペーパークラフト】三谷純『立体折り紙アート』の中にある「8枚羽根の球体」の折り方

立体折り紙アート

『立体折り紙アート 数理がおりなす美しさの秘密』(三谷純 著)。

この本の中には、不思議な幾何学的形状をもった折り紙作品が、50作品掲載されています。 どれも、今までに見たことのないような折り紙で、その形の面白さ、美しさには、どこか人を惹きつけるものがあります。

実際にいくつかの作品を折ってみたのですが、折り紙以外の要素もあり、少し難易度が高いかなという印象です。 本のタイトルは「折り紙」となっていますが、実際には「ペーパークラフト」といった方が近いでしょう。

今後取り組まれる方の役に立つかもしれないと思い、私自身の経験をまとめておくことにしました。 一番気に入った、「8枚羽根の球体」という作品の折り方です。 折られる方があれば、折り方の一例として、参考にしてみてください。

普通の折り紙ではたぶん折れません。 もう少ししっかりとした紙で作ります。 『立体折り紙アート』では、「タント紙」が薦められていました。

今回もタント紙で作っていきます。

f:id:nekohiroba:20160310171549j:plain

厚紙も必要になりますので用意します。

f:id:nekohiroba:20160310191039j:plain

道具

f:id:nekohiroba:20160310190832j:plain

  • 普通の定規
  • はさみ
  • インクの出なくなったボールペン
  • ボンド
  • つまようじ(ボンドを塗るためのもの)

があれば作れます。 今回はさらに、

  • デザインナイフ
  • 滑り止めの付いた金属の定規
  • カッティングマット
  • はがせるテープ

を用います。

最初の3つはデザインナイフを使うためのものです。 はさみだけで切るのであれば、これらは必要ありません。 今回はペーパークラフト入門も兼ねて、デザインナイフを使ってみます。

はがせるテープは、展開図を直接タント紙に印刷するなら、必要ありません。

展開図

f:id:nekohiroba:20160310171349j:plain

展開図をダウンロードして、適当な拡大率で印刷しておきます。

上の写真は A4 のコピー用紙に展開図を印刷したもので、これぐらいの大きさが適切なんじゃないかと思います。

ダウンロード先は『立体折り紙アート』に記載されています。 「立体折り紙アート」で検索してもすぐに見付かります。

直接タント紙に印刷してもかまいません。 そうした方が楽に作れますが、今回はいろいろと応用の利く方法を用いたいと思います。

作り方

1.曲線定規を作る

f:id:nekohiroba:20160310191216j:plain

厚紙を切り出して、曲線定規を作ります。 曲線定規のテンプレートは、ダウンロードした展開図に付属しています。

2.展開図をタント紙に張る

f:id:nekohiroba:20160310191450j:plain

展開図を適当な余白を付けて切り出して、タント紙に貼り付けます。 ここで、はがせるテープを用います。

3.折り筋をつける

f:id:nekohiroba:20160310191633j:plain

インクの出なくなったボールペンで、展開図の上をなぞります。

直線部分は普通の定規を用い、曲線部分は厚紙で作っておいた曲線定規を用います。

机が傷付かないように、要らない紙などを敷いて作業します。

外枠をなぞる必要はありません。

4.タント紙を切り取る

f:id:nekohiroba:20160310191728j:plain

展開図の外枠に沿って、コピー用紙の上から、タント紙を切り取ります。

ここで、デザインナイフを用いました。 デザインナイフを用いる場合は、滑り止めの付いた金属の定規を使用します。 プラスチックの定規は滑るし削れるので、使いにくいです。

今のままでは折り筋の付き方が弱いので、もう一度折り筋の上をボールペンでなぞっておきます。

5.折り筋に従って折る(直線部分)

f:id:nekohiroba:20160310191854j:plain

折り筋に従って、直線部分を折ります。 うまく折れない場合は折り筋を付け直します。

f:id:nekohiroba:20160310192146j:plain

のりしろの部分は折りにくいので、2枚の定規を使って折るなど工夫してください。

6.折り筋に従って折る(曲線部分)

f:id:nekohiroba:20160310192339j:plain

曲線部分を折ります。 うまく折れない場合は、折り筋を付け直します。

f:id:nekohiroba:20160310192432j:plain

直線部分と合せて、しっかりと折り目をつけます。

f:id:nekohiroba:20160310192600j:plain

f:id:nekohiroba:20160310193107j:plain

2つ目以降も同じ手順を繰り返します。

f:id:nekohiroba:20160324181319j:plain

完成形が見えるぐらいまで折って、しっかりと折り目をつけました。

ここまでする必要はないかもしれません。 どのくらいしっかり折り目をつけるかは人それぞれだと思いますので、実際に作ってみながら工夫するとよいでしょう。

7.のりしろを張る

f:id:nekohiroba:20160324181455j:plain

のりしろを張って、筒状にします。

8.両側をすぼめる

f:id:nekohiroba:20160324181816j:plain

まず片側をすぼめます。 ここは少し難しいですが、何度か作って経験から学ぶしかないと思います。

f:id:nekohiroba:20160324181959j:plain

反対側もすぼめて完成です。

最後に

以上、私のやり方を説明しましたが、

  • こしのある紙を使う
  • 折り目をしっかりつける

の2点に気をつければ、うまく折れると思います。 ここに書いたやり方にこだわらず、各自工夫していただければと思います。

私自身は、全く新しい折り紙の世界を垣間見ることができ、とても楽しい経験となりました。 魅惑的な紙造形の世界に触れることができるので、面白そうだなと思われた方は、ぜひ『立体折り紙アート』に挑戦してみてください。